2009年 04月 12日 ( 3 )

 

切れ味と瞬発力

できたてのブログなのでちょっと頑張って連投連投で。
今回はちょっと曖昧な、ともすれば同義と見られがちな
「切れ味」「瞬発力」の違いについて私見を述べたいと思います。


まずはラップをひとつ。
 2009チューリップ賞
  12.5 - 11.1 - 12.4 - 12.6 - 12.7 - 12.2 - 11.1 - 11.9

ブエナビスタが勝ったチューリップ賞ですね。
このレースで逃げてあわやという走りを見せたのがサクラミモザという馬なのですが、
どうして道中差がなかったのにこの馬だけ悠々と逃げ込み体勢に入れたのでしょうか。
ラップの赤字の部分に注目して下さい。
12秒2から11秒1へと、急激に1ハロンの走破タイムが縮まっています。
レースラップはその時先頭の馬を基準に計測されますから、
これはそのままサクラミモザがたったの1ハロンで1秒以上加速したことを意味します。
レース映像を見ていただければわかりやすいですが、
サクラミモザはまさにここで、後続を置き去りにしているのです。
この、短い時間・距離で相手を置き去りにする、突き放す能力こそが、
僕は「瞬発力」と呼ぶに相応しいものだと考えています。

だから、瞬発力があるからといって、切れるとは限らないんですよね。
例えば京都で13秒フラットから11秒7に急加速したところで、
その後同じ脚しかつかえなければ上がりは35秒そこそこ。
もちろん条件によりますが、途中13秒台がはさまっているのであれば
とても今時切れるなどとは言えませんよね。
逆もまた然りで、例えばダンス産駒なんかに多いのですが、
急加速のない、ジワジワとした加速からでしかトップスピードに乗れない馬もいます。
32秒9の脚をつかって5着に負けたジョリーダンスのヴィクトリアなんかは典型ですね。

ちなみに、血統的に瞬発力があるタイプといえば、まずはサンデー。
サンデー系といわれる直仔たちから選ぶならフジキセキ、アグネスタキオン。
3歳時のダイワスカーレットなんてのは、まさに瞬発力の申し子でしたね。


次に切れ味についてですが、これは更にふたつに大別されます。
言うなれば「スパッと切れる脚」と「しぶとく切れる脚」ですかね。

まずはわかりやすいスパッと切れる脚の具体例を。
 2008関屋記念
  12.6 - 11.3 - 12.1 - 12.3 - 11.6 - 11.0 - 10.0 - 11.9

もちろん注目は赤字の10秒フラット。
いかに新潟とはいえ、ふざけたタイムですよね。
このタイムを叩き出した主犯格はもちろん勝ったマルカシェンクなのですが、
マイルでこのレベルの最大出力を実現できるのは、現役でも数えるほどでしょう。
まあ、有り体に言ってしまえば、コレがスパッと切れる脚なんですよね。
1ハロンでも2ハロンでも、とにかく相手を圧倒する瞬間最大風速で勝負する、と。

続いてしぶとく切れる脚について。
 2008小倉記念
  12.4 - 11.2 - 11.2 - 12.6 - 11.9 - 11.8 - 11.8 - 11.5 - 11.6 - 11.9

すごいですよね、ずらーっと11秒台で10秒台なんてひとつもなし。
この流れを外ぶんまわして捲くりきって圧勝したのがドリームジャーニーでした。
このようなスパッとは切れないけれどもバテない脚が、
まあそのまんまですが、しぶとく切れる脚と呼べるのかなと。

血統的に切れるタイプといえば、まずはやっぱりサンデー。
ただ、しぶとさはあまりなく、比較的一瞬の脚で勝負する馬が多いといえるでしょう。
当然たまにはダイワメジャーやマツリダゴッホみたいな例外も混じってきますが。
そして、しぶとさの方に傾いているのがグレイソヴリンやディクタス。
よくこのあたりの血統が東京や新潟で良いとされるのは、
直線が長い故にしぶとく伸びてくるタイプが台頭しやすいからといえるでしょう。


ただ、このように分類してもなかなか馬は思うようには走ってくれず、
絶好のはずの流れなのに大凡走かましてくれたり、
どう考えても伸びないはずなのに新味発揮したり、
先のメジャーのように血統のイメージとはかけ離れた馬が出てきたり・・。
まあ、だから競馬は面白いんですけどね。
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by man_son | 2009-04-12 22:48 | 雑記  

090411/12

【桜花賞】

1◎ブエナビスタ
2×レッドディザイア
3  ジェルミナル
4  ワンカラット
5×ルージュバンブー

12.4 - 10.8 - 11.7 - 12.0 - 12.2 - 11.7 - 11.6 - 11.6


うーん、テンの4ハロンで46秒9、その次が12秒2ねぇ。
例年に比べるとちょっと遅めで、やっぱブエナビスタの影響力なのかなと。
阪神牝馬Sもそうでしたし、今の阪神の馬場でありがちな流れということも言えるのですが。

しかしブエナビスタ、あそこから届くのか・・。
予想の項でも書きましたが、この馬の瞬発力はホントにすごい。
いくら最大出力が高くてもギアチェンジに手間取ってはどうにもならないわけで、
というか爆発的な末を持つ馬というのは得てしてそういう馬が多いのですが、
この馬はとにかく反応が早く、まるで先行馬が突き放す時のような小気味の良さ。
次のオークスはその反応の良さが最も問われるレース。こりゃ安泰かねぇ。
三冠戦で負けるとしたら、高速馬場で前が止まらなくなった時の秋華賞か。

レッドディザイア、正直ちょっとナメてましたが、強えーじゃん。
相手がブエナビスタでなかったら余裕で桜の女王の座に就いていたでしょう。
思ったよりマンハッタンらしいズブさもなく、綺麗にまとめてきました。
ペース絶好だったジェルミナルをあっさり退けるんだから大したものです。
そのジェルミナルも、やはり末頼みの展開だと走りますね。
早くから桜花賞よりオークス、と言われてきた馬だけに、次走も期待。

以下、大体道中の位置取りと反比例した感じでの入線。
いずれも自分なりに走っているなという印象で、次に向けて、とかいう感じはあまり。
オークス向けの切れ味、という点で上位陣とは勝負付けが済んでしまったかなー。
関東期待のダノンベルベールあたりも逆転は厳しいでしょうね。
とりあえず馬体さえ戻ればもう少しはやれそうですが。
あと、カツヨトワイニングとデグラーティアは1600でも長そう。


【ニュージーランドトロフィー】

1  サンカルロ
2  ティアップゴールド
3  ジョーカプチーノ
4  マイネルエルフ
5  アイアンデューク

12.5 - 10.8 - 11.6 - 11.3 - 12.2 - 11.7 - 11.9 - 11.8


サンカルロのポテンシャルの高さに異論のある人はいないと思うので割愛しますが、
2着ティアップゴールドは外枠で道中位置取り落としながらもよく伸びてきましたね。
隣枠の実力馬スガノメダリストが見せ場なく7着でしたから、これは評価してもいいと思います。

あとはダイワプリベール。
後手にまわってしまいましたがそれでも6着ですからね。復調気配。
イーブンペース実績もあり、本番でも(出てくれば)楽しみな存在です。


【阪神牝馬ステークス】

1  ジョリーダンス
2  ザレマ
3  オディール
4  サワヤカラスカル
5  レジネッタ

12.4 - 11.0 - 11.7 - 11.7 - 11.4 - 11.5 - 11.7


ゆるめの流れからのジリジリ末脚比べを制したのはジョリーダンス。
スムーズに運べればこれくらいは走る馬ですよね。
2着にもスパッと切れない重厚なダンス産駒のザレマ、
瞬発力型ダンスの代表格レインダンスは6着止まりと、
まあいかにも阪神1400らしい結果と言えるのではないかと。
ヴィクトリアマイルと直結する可能性は低いかなー。


【福島民報杯】

1  ホッコーパドゥシャ
2  マンハッタンスカイ
3  トウショウヴォイス
4  カネトシツヨシオー
5  トーセンクラウン

12.3 - 10.7 - 10.8 - 12.3 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 11.7 - 11.6 - 11.8


開幕週だけに先行馬天国なのはどうしようもないとしても、時計速いなぁ。
マンハッタンスカイは時計的にこのくらいが限界なんですかね。
よく走ったという思いと、こんなもんかという思いが交錯しております。

勝ったホッコーパドゥシャは高速馬場得意な母父ノーザンダンサー系、
トウショウヴォイス、カネトシツヨシオーも共に持ちタイム優秀な馬。
終わってみれば簡単な馬券だったといえなくもない?
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by man_son | 2009-04-12 18:32 | 回顧  

仁川の桜は美しい?【桜花賞】

さて、当ブログ一発目の予想は桜花賞。
新装開店してからの阪神1600、力のある馬が当たり前に走る、と
皆が皆異口同音に言いますが、だからって馬券的に順当とは限らないわけで。
人気の盲点になっている馬を上手く探り当てたいものですね。


まずは過去5年のラップから。

2008
 12.4-10.9-11.3-11.8-12.1-11.7-11.6-12.6
2007
 12.7-11.6-11.4-12.1-12-11.6-10.6-11.7
2006
 12.5-10.9-11.4-11.9-12.1-12.1-11.5-12.2
2005
 12.2-10.4-11.2-12.3-11.9-12-11.5-12
2004
 12.4-10.9-11.4-12.1-12.2-11.8-11.1-11.7


コース替わりがありましたが、基本は46秒台前半からわずかにゆるんで直線勝負でしょうか。
瞬発力よりは、長くしっかりした脚がつかえた方が良さそうです。
今年も強力な先行馬が多く、同様の展開になるのではないかと。
ダイワスカーレットが勝った2007年は異端と考えるのが自然ですかね。


今年のポイントはなんと言ってもブエナビスタに逆らうかどうか。
果たして持ち時計がないなかでしっかりアタマまでかっさらえるのか、
なんて息巻こうにも、その肝心の馬場がやっぱりイマイチ時計が出ない。
先週大阪杯が2を切るタイムでの決着となり、内心ほくそ笑んでいたのですが、
土曜も思ったより出ず、桜花賞も1分34秒近辺かなと。
内よりも外が伸びる馬場ということもあり、ぶっちゃけコレで買わないのは難癖ものだよなぁ。
 2009チューリップ賞(1着)
  12.5-11.1-12.4-12.6-12.7-12.2-11.1-11.9 12-7
 2008阪神JF(1着)
  12.4-11-11.8-12.1-12.3-11.9-11.3-12.4 16-16
この馬の長所はなんと言っても瞬発力。
どんな後ろに位置取っていても、短い距離でズンズン間隔を詰めてくる。
女ディープインパクト、なんて呼ばれる所以は実績だけではなくこのあたりにあるのでしょう。
多頭数で外ぶんまわしても余裕のよっちゃんなんだから、レベルが違うとしか。


では、相手はどうしましょうか。
有力と目されていたブロードストリート、ミクロコスモスあたりが
出走権を確保できず、ちと寂しいメンバー構成となってしまいましたが、
素直にレッドディザイア、ダノンベルベール、ジェルミナルあたりを重視するのが吉でしょうか?

ちょっと買いづらいのがレッドディザイア
デビュー2連勝はいずれも中途半端な流れからのギリギリ差し込み。
大外に入った今回も後手を踏むのはまず間違いないでしょう。
下手すりゃブエナビスタをマークした、とか言って更に後ろに控える可能性すらある。
そして、そんな厳しい競馬をして台頭してくるというのは考えにくいかなーと。
いいとこ最後ちょっと間に合わせ的な感じで3着とかでは。

ダノンベルベールの方は黙って買いでいいのでは。
 2008芙蓉ステークス(2着)
  12.7-11-11.4-12-12.2-11.7-12.1-12.2
2歳の早い時期にイーブンペースのマイルを経験し、
幾分前目からでも切れる脚をつかえるというのは大きな武器。
最内で窮屈になる可能性はありますが、やはり対ブエナビスタの急先鋒はこの馬でしょう。

ジェルミナルは私的には消しの一手。
 2008黄菊賞(1着)
  12.8-11.6-11.7-12.3-12.9-12.5-11.6-11.7-11.6
 2009フェアリーステークス(1着)
  12.8-11.6-12-12.2-12.3-12.2-11.4-12
この2レースを見てもわかるとおり、ゆるーい流れからスパッと切れてこそのタキオン。
事実、終いかかった阪神JFでは先行して息切れしています。
いくらブエナビスタが後方から行ったところで、天下の桜花賞ですから
極端にペースが遅くなるなんてことはまずありえないでしょう。
そんな流れのなか、この馬がタフな脚をつかってくるなんて僕には想像できません。


穴っぽいところではまずヴィーヴァヴォドカ
ひとつ叩いてしっかり変わった前走は良い競馬でした。
しぶとい先行ダンスというのは希少価値が高いですが、
後ろからズドンのテンプレートなダンスよりは今回に限っては向くはず。
昨日ザレマも好走したことですし、続いて欲しいですね。

続いて休み明け2戦目で上昇見込めるショウナンカッサイルシュクル
父バクシンオーというのは懐かしの桜花賞穴パターンですし、
どっちも結構いい競馬してんですよねー、全く人気ないですけどw
あとは紐にルージュバンブーサクラミモザってところですかね。
ミモザはティンバーの関東馬というのが引っかかる・・。目指せレディミューズ越え?


◎ブエナビスタ
○ダノンベルベール
▲ヴィーヴァヴォドカ
△ショウナンカッサイ
△ルシュクル
×ルージュバンブー
×サクラミモザ
×レッドディザイア



馬券は三単1-2-7で。
あと、ちょっと遊びでベルベールからの馬連でも買ってみようかと。
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by man_son | 2009-04-12 08:06 | 予想